ものづくり・商業・サービス生産性向上促進34社

21_蛭子屋合名会社

毎日使えて、毎日が楽しくなる新感覚味噌

蛭子屋合名会社

みそやのキッチン・みそやの定番 シリーズ各種

気候や風土によって、地域ごとに特徴がある味噌。豆や米など材料となる穀物も異なりますが、九州の味噌に欠かせないのが「麦」です。九州のほか、 中国・四国地方でも食される麦味噌。温暖な気候のエリアでは、米の栽培が難しかったことから、麦の栽培が盛んとなり、味噌にも麦が使われるようになったといわれています。農家ごとに作られる麦味噌は「田舎味噌」と呼ばれることも。香ばしい香りでほんのり甘い麦味噌は、今も人々の食卓に欠かせない味です。

福岡エリアで食されるのは、麦味噌と米味噌を混ぜた「合わせ味噌」。麦と米、それぞれの風味と味が混ざり合うことでよりうま味とコクのある味が楽しめます。そんな味噌を気軽にアレンジして味わえるのが、「みそやのキッチン」シリーズ。「蛭子屋合名会社」が作るおかず味噌です。食生活に合わせて開発された「みそやのキッチン」は、私たちに新しい味噌の楽しみ方を届けてくれます。

蛭子屋は、福岡県飯塚市にある味噌製造会社です。自慢の味噌は「ヱビス味噌」の名で地元の人々に愛されてきました。大正5(1916)年の創業以来、続けてきたのは現代の食生活に合わせて健康にこだわった味噌の開発・改良・製造。近年は海外からの需要も高く、定番に加えてオーガニック味噌の製造・販売も行っています。

私たち日本人にとってはなじみ深い味噌。定番のメニューといえば味噌汁です。しかし「最近は、朝食に味噌汁を食べるという方も減ってしまいました」と肩を落とすのは、社長の安藤茂友さん。食の多様化により、日本人の味噌消費量は減少傾向にあるのです。「もっと気軽に味噌を使ってもらいたい」。味噌屋としての思いが形になったのが「みそやのキッチン」シリーズです。

 「みそやのキッチン」は、和洋どちらの料理にも使える、バラエティ豊かな8種類のラインアップが自慢。「食材の組み合わせを考えるのに苦労しました」と振り返る安藤さん。「カレーチーズ」は、白味噌をベースに、加えたのはクリームチーズと飯塚産のターメリック。一口食べてみると、スパイスの香りを感じたあとに、芳醇なチーズが確かに感じられます。マイルドな辛さなので、大人だけでなくお子さんにもおすすめ。パンにたっぷり塗ってトーストしたり、ハンバーグの中に潜ませたりと楽しみ方もいろいろです。

また、人気の「コクトマト」は、パスタやピザのソースとして活躍!「味噌は味噌汁」という固定概念を見事に忘れさせてくれます。ごはんや野菜、パン、クラッカーに乗せるだけ・付けるだけでおいしい逸品となる万能さもうれしいですね。

「味噌って、いろんな楽しみ方があるんです。味噌汁だって、毎日使う味噌を変えてみたり、違う地域の味噌を数種類合わせて使ってみたりするだけで、新しい発見がありますよ」。特別ではない、身近な食材だからこそ、「毎日使えて、毎日が楽しくなる」。そんな蛭子屋の味噌を味わってみてはいかがでしょう。

福岡県飯塚市にある直売店。みそやのキッチンシリーズをはじめ、スタンダードな味噌以外にも多くの関連商品が並びます。

1_ 九州ヴォイスでは、米と麦の合わせ味噌「麹」をはじめ味噌各種も販売

2_ 数種類の味噌を自分でブレンドして楽しむのもおすすめ

3「トリゴボウ」の製造の様子

4_ 発酵と熟成が必要な味噌を作るために欠かせない麹

5_ 社長の安藤茂友さん

パウチタイプで使いやすい、みそやのキッチン。トリゴボウ(左)は、豆腐や卵焼きと合わせると美味

 

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